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本記事では、無人図書館の仕組みやメリット、運営事例などを紹介します。
無人図書館とは、従来の人が対応する図書館とは異なり、入退室や貸出・返却を自動化してスタッフが常駐しなくても利用できる図書館のことです。必ずしも完全に無人化するわけではなく、人が行っている役割の一部分を自動化させることもできます。
無人図書館は、ICタグ付きの本とセルフ貸出機、自動返却機の技術を組み合わせて運営する仕組みです。利用者は、あらかじめ図書館カードの作成と利用者登録を行ったうえで入館します。入館後は自分で本を探し、セルフサービスで貸出・返却手続きを行います。
無人図書館では、監視カメラや認証システム、セキュリティゲートなどを導入して、本の盗難などに備えます。操作方法や利用方法が分からない利用者に対応できるように、少人数のスタッフが常駐したり、インターホンで遠隔からサポートしたりすることも必要です。
貸出・返却業務を自動化して、人件費や業務負担を軽減できます。導入するシステムによっては小規模でも運営できるため、限られた予算でも図書サービスを維持しやすい点もメリットです。
また、利用者が好きなタイミングで手続きできるため、カウンターに並ぶ待ち時間を減らし、利便性が向上します。
神奈川県秦野市は、本町公民館図書室で、入退室から貸出・返却までを機械化する実験を行いました。図書館カードへバーコードを追加して、利用者を認証する仕組みです。館内の本にはICチップを導入し、セルフ貸出返却機で利用者が手続きを行います。
出入り口にはセキュリティゲートを設置し、手続きしていない本の持ち出しを防止。監視カメラと利用者認証を組み合わせた安全性の確認も行いました。
※参照元:カナロコ by 神奈川新聞(https://www.kanaloco.jp/news/social/entry-55999.html)
※参照元【PDF】秦野市(https://www.city.hadano.kanagawa.jp/material/files/group/3/saihaichi_09.pdf)
愛知県小牧市では、市民センター図書室を午後5時以降に無人運営に切り替えています。午前9時30分~午後8時だった開室時間は変更せず、省人化を進める取り組みです。
無人の時間帯には、利用者が自動貸出機・返却機を使用して、セルフサービスで貸出・返却ができます。利用者登録や職員による対面受付が必要な貸出・返却、調べ物に関する相談などは、従来通り人が行う形です。
※参照元:小牧市図書館(https://www.library.komaki.aichi.jp/pg/21277)
台北市立図書館では、地下鉄構内を活用した無人図書館を運営しています。図書には非接触で情報を読み取るRFIDタグを付けて、専用機器でセルフ貸出を行う仕組みです。地下鉄の営業時間と連動することで、通勤・通学時間帯に利用しやすい形を構築しています。
※参照元:公共R不動産(https://www.realpublicestate.jp/post/library-taiwan/)
無人図書館は少ないスタッフでも運用しやすく、利用者の利便性も向上します。無人図書館を実現するためには、 ICタグやセルフ貸出・返却機、入退室管理システムなどと連携できる図書館システムが必要です。図書館システムによって機能性が異なるので、比較したうえで選択しましょう。
以下のページでは、図書館システム・会社を一覧にまとめています。各システムの特徴を解説していますので、ぜひご覧ください。
図書館の種類によって利用者の求めるサービスや情報の範囲が異なります。例えば、公共図書館では貸出・返却処理の効率化が重要であり、大学図書館では学術的な検索機能やリポジトリ管理が求められます。
適切な図書館システムを選ぶことは、図書館の運営効率化だけでなく、利用者の満足度向上や継続利用につながります。
当サイトでは、図書館の種別ごとに人気システムを調査し、掲載していますので、導入の参考にしてください。