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2000年以降、多くの大学でラーニングコモンズが設置されています。
ラーニングコモンズでは複数の学生が集まって利用できるデジタルサイネージや大型モニターを配したスペースを設置する大学も多くあり、ゼミやサークルなど共同で作業を行う学生を中心に人気を集めています。
ラーニングコモンズへの利用集中に対しては、スマートフォンやパソコンで混雑状況の確認や利用予約ができて、特定のグループが占有することなくより多くのかたが利用できる予約システムなどが活用されています。
国立国会図書館のデジタル化資料送信サービスが個人でも利用可能になるなど、インターネット環境さえあれば閲覧できる電子資料の利用は年々広がりをみせています。大学図書館でも電子ブック(eBook)の提供を進めている大学が増えており、新型コロナウイルスの影響による外出自粛や自宅でのリモート授業の受講が電子ブックの提供および利用を促進しました。電子ブックの提供・利用では、図書館側は利用情報が取得しやすい、利用者側は延滞が発生しないなどのメリットがあります。
新型コロナウイルスの影響によるキャンパスの閉鎖や図書館の閉館、その後の新しい生活様式への対応など、学生や教職員が図書館のポータルサイトにアクセスして開館状況や蔵書検索を行う機会は増えました。それに伴い、多くの大学図書館がポータルサイトの充実を図っています。図書館職員が在宅勤務でもポータルサイトが更新できるシステム、スマートフォンやパソコンなど利用者のデバイスに合わせて画面が最適化されるなど、「迅速な情報発信に対応できる」「利用者にわかりやすい閲覧画面」のポータルサイトが必要とされています。
電子ブックの提供、無人の予約棚設置、新型コロナウイルスの影響による郵送貸出サービスの対応など、OPACは蔵書を検索するだけのシステムではなくなっています。多くの機能や新たなサービスを付与できるのはもちろん、利用者が求めるのは使いやすいOPACであることです。
近年は紙の図書や雑誌、電子ブックや電子ジャーナル、各種文献のデータベースなどを総合的に検索できるリンクリゾルバのサービスを提供する大学図書館もでてきています。
現在、多くの大学図書館がTwitterなどのSNSアカウントを作成しています。
その中では、大学教員と協力しての情報提供、授業の受講生やゼミ生を巻きこんだもの、図書館の学生アルバイトやサポーターによる広報活動など様々な情報が発信されています。
さらに、図書館システムとSNSが連携し、電子掲示板や学内の大型モニターへ情報発信を連動するケースや、図書館システムと連動する書評アプリを通じて、学内に限定したクローズドな環境で気軽に文献の情報交換ができるものなどもでています。
時代によって変化する大学図書館に求められる機能と役割。自館の「課題」と「ビジョン」とともに進化できる、変化に強い図書館システムを選びましょう。
図書館の種類によって利用者の求めるサービスや情報の範囲が異なります。例えば、公共図書館では貸出・返却処理の効率化が重要であり、大学図書館では学術的な検索機能やリポジトリ管理が求められます。
適切な図書館システムを選ぶことは、図書館の運営効率化だけでなく、利用者の満足度向上や継続利用につながります。
当サイトでは、図書館の種別ごとに人気システムを調査し、掲載していますので、導入の参考にしてください。