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図書業務は、貸出や返却といったカウンター業務だけではありません。選書や収集、図書整理や蔵書データ分析、蔵書点検など、膨大なバックヤード業務に時間と労力を奪われてしまっているとお悩みの方もいるのではないでしょうか。
この記事では、図書業務の効率化に役立つ「図書館システム」でできることについて紹介します。
図書館システムを導入すると、図書の貸出や返却がバーコードやICタグの読み取りだけで完了できるようになります。そのほか、貸出予約、利用者登録、家族登録、相互貸借などの手続きも可能です。
さらに応用として、貸出制限冊数や貸出期間の調整、予約優先順位の変更なども管理できます。
蓄積した貸出情報を、新規図書の購入や実績報告、廃棄処分などの判断材料として役立てることも可能です。
図書館システムでは、ISBNを読み取り、そのデータから書誌情報を取得・登録できます。ISBNは、書誌の基本情報に加え、内容やURLなどの詳細情報など多くの入力項目があるため、数字を読み取るだけで確実・簡単に情報を取得・登録できるのは、大幅な業務軽減になるでしょう。
UTF8に対応していて、外国語や旧字体も読み取れる図書館システムであれば、幅広い書誌の情報登録作業をよりスムーズに行うことが可能です。
図書館システムは、図書館ごとに登録内容が異なる所蔵情報にも対応できます。所蔵館や請求番号・資料番号などの基本情報に加え、費目や受入先などのローカル情報を登録しておけば、図書館運営についての分析資料として役立てることも可能です。
蔵書単位で所蔵登録・管理できれば、複本があったり、別の図書館にあったりしても、管理しやすくなります。図書館システムを活用して、適切に所蔵登録された蔵書は、近隣学校や公共図書館との蔵書共有や相互貸借といった利用も可能です。
図書管理の中でも、特に時間と労力が必要となるのが蔵書点検ではないでしょうか。図書館システムを導入すると、所蔵しているすべての書籍・雑誌・AV資料などのデータ照合を、正確かつ簡単にできます。
従来であれば、蔵書点検時には閉館するのがセオリーです。しかし、図書館システムを導入することで、不明本の登録や除籍といった作業が自動化されるため、開館したまま点検することもできます。
図書館の種類によって利用者の求めるサービスや情報の範囲が異なります。例えば、公共図書館では貸出・返却処理の効率化が重要であり、大学図書館では学術的な検索機能やリポジトリ管理が求められます。
適切な図書館システムを選ぶことは、図書館の運営効率化だけでなく、利用者の満足度向上や継続利用につながります。
当サイトでは、図書館の種別ごとに人気システムを調査し、掲載していますので、導入の参考にしてください。