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図書館システムの中にはAIを活用したものがありますが、AI技術の発展に伴い今後、増加していく可能性がありそうです。
そこで、AIを活用した図書館システムを導入するメリットや、実際の導入例を紹介していきます。
新たにAIを活用した図書館システムを導入することにより、どういったメリットがあるのでしょうか。主なメリットは以下の3つです。
AIによっては不正検知が可能なものもあります。多くの図書館は利用者の個人情報を保有しているので、それが漏えいしてしまうと大変です。
不正検知ができるようなAIシステムを導入することで、不正アクセスや個人情報の漏えいを防ぐことにつながります。
図書館が持つリスクの一つとして、盗難リスクが挙げられます。特に少ないスタッフで膨大な書籍を管理している場合は図書館の隅々まで目を光らせておくことは難しく、死角などで盗難が起こってしまうこともあるでしょう。
防犯カメラとAIを連動させることにより、盗難被害を未然に防げるケースがあります。
図書館で行う業務の中でも負担になりやすいのが、蔵書の点検です。現在はバーコードで一冊ずつ読み取る形で点検するのが主流です。
ですが、蔵書の数が多いほど時間がかかり、特に人手不足の問題を抱える図書館では業務負担が大きくなります。
蔵書管理ができるAIシステムを取り入れることで、これまでよりも簡単に管理でき、人手不足による業務負担の課題解決につながるでしょう。
実際にAIを活用した図書館システムはどのような形で導入されているのでしょうか。導入例を紹介します。
埼玉県久喜市にある久喜市立図書館では、京セラコミュニケーションシステム株式会社提供の公共図書館システム「ELCIELO」を導入しました。
AI技術を活用した蔵書検索支援機能が搭載されています。個人で検索してもうまく見つけられない書籍の候補を提案して検索をサポートするサービスです。
2024年5月下旬より実証実験を開始し、利用者の満足度向上につながるように機能改善しながら運用しています。
神奈川県にある横浜市立図書館では、AIを用いた蔵書探索システムを導入しています。富士通Japanと青学大が開発したシステムです。
明確ではないキーワード検索でも目的の本を探しやすいので「なんと調べればいいのかわからない」といった利用者の悩みに寄り添っています。
検索した本の近くの書棚にある本を、オンライン上で探索できる機能もあるようです。
AIを活用した図書館システムを導入することで、図書館職員の業務負担を減らしたり、図書館の利用者が行う本の検索をサポートしたりすることが可能です。
より使いやすい図書館にしていきたいと考えた場合も導入を検討してみてはいかがでしょうか。
以下のページでは、おすすめの図書館システムを紹介しています。導入するシステムに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
図書館の種類によって利用者の求めるサービスや情報の範囲が異なります。例えば、公共図書館では貸出・返却処理の効率化が重要であり、大学図書館では学術的な検索機能やリポジトリ管理が求められます。
適切な図書館システムを選ぶことは、図書館の運営効率化だけでなく、利用者の満足度向上や継続利用につながります。
当サイトでは、図書館の種別ごとに人気システムを調査し、掲載していますので、導入の参考にしてください。