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迅速に変化していく時代において、大学図書館は様々な課題を抱えながら運営をつづけています。
蔵書の面では電子資料の提供や利用環境の整備、施設や機能の面では学生の自学自習のための場を提供するラーニングコモンズの設置など、専門性をもった図書館職員の配置や育成といった問題もありながら、課題に対応していかなければなりません。そうした課題を様々な面からサポートするのが図書館システムの大きな役割です。大規模・中規模・小規模の大学図書館それぞれの課題について、大学図書館の利用促進の施策とあわせて紹介していきます。
大規模大学とは「収容定員が8,000人以上」の大学です。大規模大学は学部などによって複数のキャンパスにわかれていることが多く、学部にあわせた蔵書やサービスなど、キャンパスごとに特色のあるのが特徴です。
大規模大学の図書館では膨大な数に及ぶ利用データが収集されており、収集された多種多様なデータの分析と新たなサービスが求められています。大規模大学には外部からのネットワーク攻撃などの危険性もあり、図書館にも情報流出に備えた高度なセキュリティが不可欠となっています。
中規模大学とは「収容定員が4,000人以上8,000人未満」の大学です。学生や教職員の利用数の維持または向上のため、適切な蔵書構成や利用データの収集が中規模の大学図書館において課題となっています。
地域住民による図書館利用、他の大学や公共図書館と連携したコンソーシアムなどが中規模の大学図書館に多く見られますが、そうした学外利用者のデータを含む情報管理が求められます。
小規模大学とは「収容定員が4,000人未満」の大学です。小規模大学図書館は職員や業務委託スタッフの人数が少ないため、幅広い業務に対応できる人材がいるのが特徴です。
大学の統廃合などが進む時代において、小規模大学の図書館では限られた学生人数のなか利用促進や利便性の向上を目指せるデータの収集が必要となります。また、高度なセキュリティを備えた安全な図書館システム、新型コロナウイルスの影響による新しい生活様式への対応も課題となっています。
大学図書館の利用促進の施策に関して、学習環境の多様化、情報へのアクセスしやすさ、利用者同士のコミュニケーションの点から紹介しています。具体的には、ラーニングコモンズ、電子ブック(eBook)、SNSサービスの活用などについて、新型コロナウイルスの影響や新しい生活様式への対応を含む近年の大学図書館の状況について説明しています。
図書館の種類によって利用者の求めるサービスや情報の範囲が異なります。例えば、公共図書館では貸出・返却処理の効率化が重要であり、大学図書館では学術的な検索機能やリポジトリ管理が求められます。
適切な図書館システムを選ぶことは、図書館の運営効率化だけでなく、利用者の満足度向上や継続利用につながります。
当サイトでは、図書館の種別ごとに人気システムを調査し、掲載していますので、導入の参考にしてください。