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MARCは「機械可読目録」を意味し、図書館や資料室が所蔵する書誌情報をコンピュータで処理できるように記録したデータやその形式を指します。図書名や著者名などの書誌情報をMARCのフォーマットでデータ化することで、蔵書検索やデータ登録・更新を効率化できます。
MARCはレファレンスサービスにも利用されており、一定の規則に基づいた書誌情報が蓄積されているため、著者名や図書名を入力すると効率的に検索することが可能です。
MARCには複数の種類が存在し、利用される地域や用途に応じて活用されています。米国図書館向けの「MARC21」、国際標準である「UNIMARC」、日本国内で発展した「NACSIS-MARC」「JAPAN/MARC」などが代表例です。
「MARC21」はアメリカ議会図書館による国際的な規格で、「USMARC」と「CAN/MARC」が調和したものです。他にも、韓国の「KORMARC」や中華民国(台湾)の「CMARC」など、国による規格が存在します。
「NACSIS-MARC」は日本の図書館事情に合わせて作られており、漢字・カタカナの表記への対応や国内における出版物の分類を容易にするための規格です。
MARCを図書館システムに活用すると、蔵書管理・蔵書検索・情報の提供がスムーズになり、さらに標準化されます。書誌情報は日々更新され、大量の情報を効率的に扱うことが求められます。MARCを活用することで情報の自動整理が可能になり、手作業による入力ミスや作業時間を軽減できます。
複数の図書館間でデータを共有・移動する際にも円滑に対応できます。たとえば、共同利用や相互貸借の際にMARCによるデータ化が有効です。図書館の利用者は図書館での検索だけではなく、オンライン蔵書検索でも精度の高い検索結果が得られます。
国立国会図書館では、日本国内で発行された出版物に関する書誌情報を「全国書誌データ」として収集しています。さらにこれらの情報を「JAPAN/MARC(MARC21フォーマット)」に準拠した形で提供しています。
参照元:国立国会図書館(https://www.ndl.go.jp/jp/data/data_service/quickguide/index.html?utm_source=chatgpt.com)
各都道府県の公共図書館では、TRC図書館流通センターの「TRC MARC」が広く利用されています。公共図書館での蔵書整理に広く活用されており、2024年4月時点で約420万件のMARC情報が作成されています。
参照元:TRC図書館流通センター(https://www.trc.co.jp/solution/marc.html)
MARCは日本を含め世界各国で独自の規格が作成・活用されており、図書館システムにおいて重要な役割を果たすデータ規格といえます。
当サイトでは、図書館システムを導入するまでの流れやオンプレミスとクラウドの違い、費用相場などについて紹介しています。以下のページもぜひ参考にしてください。
図書館の種類によって利用者の求めるサービスや情報の範囲が異なります。例えば、公共図書館では貸出・返却処理の効率化が重要であり、大学図書館では学術的な検索機能やリポジトリ管理が求められます。
適切な図書館システムを選ぶことは、図書館の運営効率化だけでなく、利用者の満足度向上や継続利用につながります。
当サイトでは、図書館の種別ごとに人気システムを調査し、掲載していますので、導入の参考にしてください。