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大学の規模については、大規模・中規模・小規模の3つにわけることができます。
大学の規模は主に収容定員の数によって定められており、中規模な大学とは「収容定員が4,000人以上8,000人未満」※の大学となります。
そのような大学にある図書館が、中規模な大学図書館です。
大学図書館としての大まかな定義は、蔵書数 10~100万冊、職員数(業務端末数)5~50名の図書館です。
中規模大学図書館は、大学の学部や学科など利用者の範囲にあわせて安定した運営をつづけています。
図書館での学生アルバイトや学生サポーターなどの人材活用、学生を巻きこんでの選書ツアーなどのイベント実施が、中規模の大学図書館ではよく見られます。
また、卒業生が利用できる大学図書館はたくさんありますが、地域住民による図書館利用、他の大学や公共図書館とのコンソーシアムなども、中規模大学図書館の特徴といえます。
学生数がそれなりにおり、複数キャンパス・複数学部から構成される場合もあります。
中規模大学の場合、システムの管理は、大学の部門毎に任されている図書館と、情シスと協力して行う図書館のどちらもあります。
大規模大学と比べ、学内との調整はしやすく、システム連携がしやすいです。
大規模図書館ほどではありませんが、様々なパターンの利用者・業務担当者の利用を想定する必要があります。
中規模大学図書館では、限られた予算で図書館を運営しなければなりません。そのなかで、教職員や学生の利用数を維持または向上させなければならず、適切な蔵書構成や利用データの収集が課題となっています。
一人の職員が複数の業務を兼任することが多いため、一人当たりの業務負担が多くなってしまう場合があります。
学内の各部門でシステムの管理を行う場合と、情シスと協力して行う場合のどちらにも課題はあります。
各部門(図書館)でシステムを管理する場合は、システム上のトラブルや更新を図書館で管理・解決する工数や負担がかかります。
情シスと協力する場合、情シスの力が強すぎる大学だと、システムに対して図書館の希望がなかなか通らない場合があります。
様々な利用者を想定したシステムを構築する必要があるため、
限られた予算の中で、いかにシステムの標準機能で運用を行うか、図書館システムの機能理解や、運用検討が必要です。
カスタマイズを多用したシステムの場合、最新のバージョンアップを受けることが困難になることもあります。
こういった点からも、システムの標準機能でいかに運用が効率化できるかが重要になります。
中規模大学図書館は、様々な利用者に対応する必要がある一方で、図書館職員は複数の業務を兼務するため、業務負荷がかかりがちです。
クラウド型のシステムを導入することで、システムの管理の負荷を削減し、図書館が自由に運用できる環境を整えることができます。
様々な利用者に対応し、かつシステムを複雑化させないために、図書館システムの標準機能内での運用をベンダーと相談し、提案を受けることでシステムと運用のスリム化が図れます。
規模や課題によって変化する大学図書館に求められる機能と役割。自館の「課題」と「ビジョン」とともに進化できる、変化に強い図書館システムを選びましょう。
図書館の種類によって利用者の求めるサービスや情報の範囲が異なります。例えば、公共図書館では貸出・返却処理の効率化が重要であり、大学図書館では学術的な検索機能やリポジトリ管理が求められます。
適切な図書館システムを選ぶことは、図書館の運営効率化だけでなく、利用者の満足度向上や継続利用につながります。
当サイトでは、図書館の種別ごとに人気システムを調査し、掲載していますので、導入の参考にしてください。