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図書館システムにLINEを連携させることで、図書館側・利用者側双方で、さまざまなメリットが生まれます。
ここでは図書館システムにLINEを連携させるメリットについて、3つご紹介します。
1つ目は利用者への情報発信ができるようになることです。
LINEを連携させることで、新本の入荷やイベント情報などさまざまな情報を利用者に、図書館側が自発的に発信できるようになります。
これまで図書館側の情報発信は、図書館内での掲示など限られたものしかありませんでした。
しかし、LINEを連携させることで、利用者にとって有益な情報を積極的に発信できるようになり、図書館の利用促進につながります。
2つ目のメリットは、図書館スタッフの業務を効率化できることです。
LINEと連携させることで、スマートフォンやタブレット、PCなどから利用者情報を事前に登録できるようになります。
自宅で利用者登録を済ませられるため、窓口業務の負荷軽減や混雑回避につながります。
その分、図書館職員は図書館内の整理など他の業務に時間を有効活用できるようになり、効率化、サービス向上につながるでしょう。
3つ目のメリットは、利用者の利便性を向上させられる点です。
LINE連携によって、LINEのトーク画面から本の検索や予約をしたり、返却期限を確認したりするなど、利用者は必要とする情報を簡単に確認できるようになります。
また、スマートフォンやタブレットに利用者カードをいつでも表示できるようになるため、利用者カードの紛失・忘れを防止できるようにもなります。
これらの機能により、利用者の利便性を高め、より手軽に図書館を利用できるようになる点も、LINE連携のメリットといえるでしょう。
では実際にLINEを連携できる図書館システムの導入事例をご紹介します。
渋谷区立図書館では、LINE連携により、利用登録、本の予約・検索・通知が可能なシステムを構築しました。
また、スマートフォンなどで利用者バーコードを表示できるようになり、利用者の利便性を大きく向上させました。
これは全国で初の取り組みで、利用者からも好評を博していて、サービス提供からわずか3か月で、約1,500人の利用者登録につながっています。
杉戸町立図書館では、図書館システムとLINEの連携によって利用者の利便性の向上を図っています。
LINE上で資料を連携したり、図書館利用カードのバーコードを表示したりできるなど、利用者の利便性が大きく向上しました。
さらに、予約していた本や資料が用意できた際の連絡や、返却期限の督促連絡をLINE上で行えるようになり、図書館スタッフの業務効率化にも役立っています。
知識の森嵐山町立図書館では、LINE連携により、以下のような機能が利用可能となっています。
利用者の利便性向上に加えて、予約割り当てや返却期限の通知など、預かり期間の長期化や返却忘れの防止に役立っています。利用者と図書館スタッフの双方にメリットの多いシステムです。
本記事では図書館システムとLINEの連携について、メリットや導入事例をご紹介しました。
図書館システムとのLINE連携は、利用者カードのデジタル化やネットでの蔵書検索・予約、各種連絡通知など、利用者の利便性向上に貢献してくれます。
また、事前利用者登録や返却期限通知や督促、予約完了通知など、これまで図書館スタッフが行っていた煩雑な業務をオンライン化でき、負担軽減や図書館サービスの質向上にも貢献するでしょう。
以下のページでは、おすすめの図書館システムを紹介していますので、図書館システムの導入を検討されている方は、ぜひ導入の参考にしてください。
図書館の種類によって利用者の求めるサービスや情報の範囲が異なります。例えば、公共図書館では貸出・返却処理の効率化が重要であり、大学図書館では学術的な検索機能やリポジトリ管理が求められます。
適切な図書館システムを選ぶことは、図書館の運営効率化だけでなく、利用者の満足度向上や継続利用につながります。
当サイトでは、図書館の種別ごとに人気システムを調査し、掲載していますので、導入の参考にしてください。