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ラーニングコモンズ

おすすめの図書館システムを種類別にチェック

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現在、大学では学生の主体的な学びが重要視され、その支援を行うことが大学図書館に求められています。このページでは、学生の主体的な学びにとって大切な「場」を提供するラーニングコモンズについて説明します。

ラーニングコモンズとは

ラーニングコモンズの定義は以下の2つがあります。

ラーニングコモンズの定義1

ラーニングコモンズの定義2

「総合的にワンストップで」提供する学習支援には、大学におけるあらゆる学習支援が含まれます。どのような学習支援を総合的に提供するかは図書館内ではなく、大学の方針やミッションによって決定されます。

総合的な学習支援を実現するためには、図書館外の他部署との連携や協働、学生アシスタントの活用などが不可欠となります。

ラーニングコモンズが出現した背景

ラーニングコモンズが出現した背景としては、以下のような要素があります。

近年のめまぐるしい動き

図書館の情報サービスの一つに、インフォメーションコモンズというモデルがあります。インフォメーションコモンズは、電子情報資源・マルチメディア・印刷資源など各種のサービスを学生に提供する、伝統的なサービスの利用と高度の技術的環境をあわせたものです。ラーニングコモンズはインフォメーションコモンズのすべての側面を含むとともに拡張・増進したもので、インフォメーションコモンズが移行したものともいえます。

多様化するニーズのための新しい学習スペースの必要性

大学の学部教育は「知識の伝達」から「知識の創造」へとシフトしています。

amazonやGoogleなどのデジタルプラットフォームの普及は、大学図書館の入館者や貸出冊数の減少にも影響しています。

そうした中、図書館は単に本を読んで借りる、机に向かい自習するだけの施設ではなくなりました。開館時間を延長して夜間も利用可能にする、無線LANやカフェを設置するなど、「場としての図書館」が広がっています。

ラーニングコモンズへの大学の取り組み

2000年以降、多くの大学がラーニングコモンズを設置しています。ラーニングコモンズを図書館と併設するか別にするかは大学ごとに様々ですが、以下のような施設や設備が置かれています。

コンピュータ設備関連

ラーニングコモンズでは、パソコン機器の設置とインターネット環境の整備は不可欠です。パソコンだけでなく、複数人で議論・共有するためのデジタルサイネージや電子ホワイトボードを置くなど、大学によって工夫がみられます。

共同学習スペース

ラーニングコモンズには共同学習スペースが必要です。グループ学習室などの名称で、図書館内に併設している大学も多くあります。共同学習を支える設備として、2~3名で使用するデスクで、数十人など人数が増えた場合は複数をくっつけて使用できるデスクなどがあります。

種類別に探す図書館システム

図書館の種類によって利用者の求めるサービスや情報の範囲が異なります。例えば、公共図書館では貸出・返却処理の効率化が重要であり、大学図書館では学術的な検索機能やリポジトリ管理が求められます。
適切な図書館システムを選ぶことは、図書館の運営効率化だけでなく、利用者の満足度向上や継続利用につながります。
当サイトでは、図書館の種別ごとに人気システムを調査し、掲載していますので、導入の参考にしてください。